色々な「時間」を考察し、プログラミング作品を使って時間を体験する機会をデザインせよ。表現する時間は、任意のテーマからペアとなるような２種類とする。その２つを合わせて体験することで、各々の考える時間の特徴が明らかになるよう、組み合わせること。

　 　人は皆、同じ時間を過ごしている。時間が進む速度自体は変わらない。ただし、1人1人の時間の過ごし方は異なる。ならば、人によって時間の密度やリズムは違うのではないだろうか。 そこで、進む時間は同じだが操作する人によって形や色が変化する様子の可視化を試みた。
　この作品は基本的に2人で体験することを想定して作られている。実行するとランダムで図形が選択され、右側で操作する人は中心から右に向かって、左側で操作する人はその逆に向かって図形が描画されていく。設置されたコントローラーのつまみを動かすことで、それぞれ対応する図形の大きさや色、形などが変化する。最終的に両端に到達したら終了。
　最初は全く同じ色形だった図形がそれぞれの自由な操作によって全く違う軌跡「時」を描いていることを確認してもらいたい。

　 1 マウスを左クリックする。　　2 つまみを自由に動かす。 　　　3 図形が画面端に到達したら終了。

　 全部で19種類の図形を用意した。以下の各画像の右側の簡易図はつまみの強弱によってどのように形状が変化するか表したもの。